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赤ワインが体にいいといわれるわけ

フレンチパラドックス

赤ワインが体によいといわれはじめたのは、そもそもヨーロッパ諸国において、一般に肉や乳脂肪を多くとる国の国民ほど、心臓病での死亡率が高いにもかかわらず、 脂肪が多い食事をしてるにもかかわらず、フランス人には心臓疾患が少ないと言う事実からだった。「乳脂肪を多くとると心臓病での死亡率が上がる」という説に対するこの矛盾を「フレンチパラドックス」と呼び、そして、その原因を「フランス人が赤ワインを多く飲むことによるのでは?」と考えたのだ。

赤ワインが動脈硬化を防ぐ?

現代日本人の死亡原因の第2位でもある心臓病と第3位の脳卒中は、いずれも動脈硬化と関係がある。コレステロールが血管を詰まらせて血のめぐりを阻害し、心臓や脳に影響を及ぼすというのだ。
イギリスやアメリカ、そして日本の国立健康・栄養研究所などで実験を進めるうち、赤ワインはどうやらこの動脈硬化、さらにはコレステロールと関係がありそうだということがわかってきたのである。

赤ワインがコレステロール増加を押さえる?

動脈硬化の原因となるコレステロールには善玉と悪玉がいる。従来は、悪玉コレステロールが血行を阻害する悪人、善玉がこの悪を掃除する善人というのが一般的な考え方だった。 故に、この悪玉を減らせばよいと考えられていたのである。
ところが近年、悪玉コレステロールは本当のワルではないことがわかってきた。実は黒幕である「活性酸素」と結びついたときに本物の悪人となるのである。
この活性酸素自身も、白血球と協力して体内に入ってきたウイルスや細菌を退治するという役目をもっている。

しかし、元来の攻撃的な性格で、ときには血管や体をも傷つけてしまうのだ。活性酸素は他の物質から電子を奪い取って自らを安定させる。
ありていにいえば相手を酸化、つまり錆び付かせる。
実はこの方法でウイルスを退治しているのだ。
ところが、力の余った活性酸素は、悪玉コレステロールをも酸化させてしまう。このとき悪玉コレステロールが真の悪になるのである。やがて錆びたコレステロールは血管に貼り付き、血管そのものを錆びつかせてヒビのはいったゴムホースのようにしてしまうのだ。

ただし、少々余分に活性破素が発生しても、私達の身体は活性酸素を消去する機能を備えているので大丈夫です。その消去機能を担うのが抗酸化物質。その抗酸化物質の代表的な酵素はSODと呼ばれており、この酵素のカが強いほど、長寿であることが分かっています。つまり、活性酸素を消去する力が強いほど、寿命が長いということです。(男性より女性の平均寿命が長い要因の一つに、女性ホルモンに抗酸化作用があることが挙げられています。しかし、生来備えている活性酸素消去能力は年齢と共に衰えてしまうのです。

40歳を越えるといろいろな病気が発生してきます。活性酸素を消去する力が衰えたり.活性酸素が過剰に発生して体内に余分な活性酸素が増えると、正常な細胞を酸化させ、動脈硬化やガンなどの生活習慣病、老化現々を引き起こすのです。
活性酸素が過剰に発生する原因は ストレス、煙草、大気汚発、紫外出の浴びすぎ、大量の飲酒や、激しい運動などが考えられます。

ポリフェノールが体の錆び付きを防ぐ

従来、動脈硬化を防ぐには、 コレステロールの摂取量を減らすという方法がすすめられていた。しかし、悪玉コレステロールが活性酸素と関与して悪さをするとわかった以上、両者をくっつけなければいいということになる。つまり誰かが犠牲となり、悪玉コレステロールより先に自らを酸化させてしまえばいいのである。 ここで注目されたのがポリフェノールである。自然界では植物のなかに多く、特に色素として存在していることが多い。そう、赤ワインの赤色は、このポリフェノールが存在する証なのである。
赤ワインは、白ワインよりも高温で、しかも果皮や果こうなどを一緒に発酵させる。このときにポリフェノールを含む色素などがたっぶりとワインのなかに抽出されるのだ。その比率は白ワインの10倍近くにもなるといわれる。 フランス人は、 コレステロールを多く含む肉料理に赤ワインを合わせる。これは日本人がなま物の刺し身に殺菌能力のあるわさびを添えるのと同じく、先人たちの知恵なのだ。

風味と渋み、ワインと緑茶の関係

ポリフェノールとは独立した物質ではなく、ポリフェノール類として多くの種類をもっている。なかにはいま話題のカテキンやフラボノール、タンニンなどが含まれる。これらは緑茶に多く含まれている成分でもある。日本人の心臓病死亡率が低かったのは、魚を中心とする食事と、緑茶を飲む習慣のせいだともいわれる。
つまリワインの渋みと緑茶の渋みは共通する味覚なのだ。
この緑茶と比べても赤ワインに含まれるポリフェノール類の量は圧倒的に多い。しかもアルコールとともに摂取するので体内に吸収されやすい。
赤ワインは、体の錆びつきによりよく効き、しかもうまい。とヒポクラテスのいうように「ワインは薬としてもっともおいしい」のである。